グレート・ギャツビー入門

BOOK.003

「グレート・ギャツビー」スコット・フィッツジェラルド

村上春樹 訳 / 中央公論新社

★★★★★


初めてのフィッツジェラルドで、初めての村上翻訳でした。

「The Great Gatsby」はアメリカ人にとっての必読書。

アメリカの文化や歴史を通して、社会と人間の闇が儚く美しく描かれている。

冒頭1ページに流れるような美しい文体が見られ、奥深く感じられた。

「The Great Gatsby」は、先にレオナルド・ディカプリオ主演の映画「華麗なるギャツビー」の方を見た。

世界観を描き切れているのか?と言われれば賛否両論であると思うが、

ディカプリオの演技が良かったのを覚えている。脚本もいい。セリフがね。


ギャツビーの頭の中で確固たる存在であるその「夢」。

それを取り巻く周囲の醜さ、ギャツビーの偽りの輝き。

ギャツビーの夢に対する行動力と執着は次第に狂気に満ちていき、

ラストは灰色で乾いた悲しい結末だった。


村上春樹が最も小説家として影響を受けた一冊とあとがきにも記されており、

アメリカ文学の代表作。



かなり読みやすい訳本なので、ぜひ。

不機嫌なディオール

世界中のディオールがみんな溶けて、バターになってしまうくらい好きだ。

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