「オートクチュール」の魅力

BOOK.004

「オートクチュール ーパリ・モードの歴史」

フランソワ=マリー・グロー 著

中川高行、柳嶋周 訳 / 鈴木桜子 監修

白水社出版

★★★★☆


オートクチュールの歴史をざっくりと1冊にまとめた本。

フランスの歴史とともに発展を遂げたオートクチュールを

名だたるデザイナー、クチュリエの紹介と合わせて説明している。

これまで、私はオートクチュールって自分とかけ離れた存在にありすぎて

具体的に何であるか、誰が着るのか、考える事ができていなかった。

毎シーズンのショーで見られる有名メゾンのオートクチュールショー。

華やかで厳かで遠かった。

でも、この本を通して、ファッションビジネスの中のオートクチュールの位置付けが

よく理解できたんじゃないかなぁって思う。


ただ、過剰なオートクチュールへの賛美が邪魔だったかな、と感じたかな。


この前、初めてオートクチュールを購入した人物に会いました。


男性スタイリストの祐真朋樹さんなのですが、

先日発売された自身のコーディネートブックのトークショー・サイン会で

大阪にお越しになられていたのでお話聞きに行きました。

VALENTINOのコートをショーで見て、何かと手間をかけて

手に入れたそうです。


オートクチュールの服は、お金があれば誰でも買えるってわけではないのですね。

基本的には皇室のロイヤルファミリーとかの方々が着て、

どこの馬の骨ともわからぬ人は着る資格を与えてはもらえないという。


どこか排他的でお高い存在。

それを批判する人はもちろんいるでしょうが、

それがオートクチュールなのだ。


2015-2016AWのオートクチュールコレクションで

私が最も印象的だと感じたのはVALENTINOですね。

ローマの歴史を巡る、素敵なショーです。

不機嫌なディオール

世界中のディオールがみんな溶けて、バターになってしまうくらい好きだ。

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